3週間でAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト-とったので、勉強法などまとめてみる
はじめに
こんにちは。Wano株式会社エンジニアの成川(fukubaka0825)と申します。
今回は、およそ3週間くらいで掲題の資格を取得しましたので、その経緯と勉強法などをまとめてみたいと思います。(勉強時間でいうと40時間くらい)
※こちらは2019年3月13日受験時点での内容となります。ご了承ください。
前提
- AWS業務未経験
- 自学でもほぼ未着手(EC2たてたことあるくらい)
きっかけ
そもそも業務で使いまくっている用語が分からなすぎる
私は、もともとSIの人間で、メインフレームの保守をしているレガシーな部署から、
転職してVideo Kicks(GoとAWSでの開発をする)チームに2月からjoinしたところなんですが(寒暖差で風邪ひきそう)
「Lambda Kinesis Elasticache DynamoDB SQS SNS Fargate ECS EKS」ヒトツモワカラナイ
社内documentなんかを読んでいいても、これらの用語のオンパレードで、ググってもイメージがあまり掴めない、、
これは体系的に勉強しハンズオンしていく必要があるなとなりました。。
また、コンテナや使っているクラウド各種サービスの最低限の知識は、小規模チームで開発してるサーバサイドエンジニアなら必須の時代になってきたとか。
先輩メンバーとの共通言語を手にいれるためにも、私のチームで使用している膨大な数のAWS各種サービスの基礎知識を入れることは急務でありました。
マイクロサービスアーキテクチャ思想への傾倒
- 私が2月から携わり始めたサービスが、大元のシステムのマイクロサービスとしてGolangで開発するフェイズだったこと
- クリーンアーキテクチャやDDDなど保守性の高いアーキテクチャの勉強の最中の関連ワードで頻繁に見聞きするようになったこと
などから会社にあったマイクロサービスアーキテクチャ | Sam Newman, 佐藤 直生, 木下 哲也 |本 | 通販 | Amazonを読んでみたり調べる中で、その思想に浅い理解ながらも心酔するようになりました。
書籍「マイクロサービスアーキテクチャ」まとめ(前編) – Qiita
その中で、Amazonの2枚のピザルールがエンジニアチームにも適用できるようになったのは、各チームがAWSによってインフラを擬似的に所有管理できるようになったことも大きいという話(というかそもそもAWSの目的が、マイクロなチームとアーキテクチャの実現が目的かも)を聴き、まずはAWSの世界を冒険する地図が欲しくなりました。
どんな人にオススメの資格か
- AWSについてEC2やS3くらいしかわからなくて、業務に支障をきたし始めている人
-
AWS各種サービスを業務でバシバシ使っているが、体系的な知識として整理したい人
-
AWSこれからガンガン使っていきたいから、とりあえず航海の地図が欲しい人
そもそもAWS認定ソリューションアーキテクトとは?
- AWS認定ソリューションアーキテクトとは
公式サイトでも読んでみよう。
>AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの試験はソリューションアーキテクト担当者向けです。この試験に合格すると、AWS のテクノロジーを使用して安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を効果的に証明できます。
受験者の次の能力を検証します:
・※1 顧客の要件に基づき、※2 アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できること
・プロジェクトのライフサイクルを通して、※3 ベストプラクティスに基づく実装ガイダンスを組織に提供できること
(AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト | AWSより抜粋)
ふむふむ。 よくわからない。
しかし、この ※1と※2と※3 の観点が非常に大事になってきますにで、押さえておきましょう。
- 試験の概要
>試験の概要
複数の選択肢と複数の答えがある問題
試験時間: 130 分間
試験は英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) で受験できます。
模擬試験受験料: 2,000 円(日本語版 / 税別)
本試験受験料: 15,000 円(日本語版 / 税別)
(AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト | AWSより抜粋)
お高いですね、、、会社の手当は合格しないと出ないことが多いと思うので、できれば一発で受かりたい奴。。。
また、試験会場や日時に関してはかなり多くの会場と日時が用意されており、東京なら1週間前でも申し込みできる会場があることも。
これめちゃくちゃ意外でした。とっても受験しやすい資格となっております(お値段以外)
問題数 | 65問 |
満点 | 1000点 |
合格ライン | 720点 |
おそらく47,48問取れれば受かるって感じですかね
(配点が明かされてないので、重み付けはあるかも)
やったこと
- これだけでOK! AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向けの20時間完全コース) | Udemy
EC2やVPCなどの基本サービスから、LamdbaやDynamoDBまでハンズオンが用意されていて、一通り触ることができます。
また、模擬試験も3回分付いてきて、至れり尽くせりの構成となってます。めちゃめちゃオススメ
(現在模擬試験は 2回分までしか公開はされておりません)
(udemyはしょっちゅうセールをするので、1200円の時に買いましょう!) - ホワイトペーパー | AWS
これで、模擬テストなどであぶり出された、理解が足りないサービスの知識を適宜補充しましょう。
後、やってないけど下の黒本やってる人多いイメージです。
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書 | ⿃⾕部 昭寛, 宮⼝ 光平, 菖蒲淳司, 株式会社ソキウス・ジャパン |本 | 通販 | Amazon
ただ、個人的にはハンズオン中心の形式で学習を進めて、あまり資格獲得が目的化しないほうが今後の為になると思います。
受かるだけでいいなら、模擬試験ひたすら回してれば受かります。
後、AWSが提供しているBlack beltというオンラインセミナーのスライド資料も、内容は少し難しいですが細部まで載っていてオススメです。
AWS クラウドサービス活用資料集 Top
英語行けるならこれも良さげ
AWS Certified Solutions Architect – Associate 2019 | Udemy
学習の進め方
1.まずはAWS Well-Architected Frameworkとベストプラクティスを抑えよう
- アソシエイト試験はAWS Well-Architected Frameworkで提唱され ている5つの設計原則に沿った試験範囲になっている(先ほどの ※2 アーキテクチャ設計原則の部分)
- また、ベストプラクティス11の原則も提唱されており(※3 ベストプラクティスの部分)、まずこれらを抑えて、それらをどう
各種サービスの組み合わせで実現するかといった観点で勉強するのがオススメ
以下の図が、AWS Well-Architected Frameworkとベストプラクティスの対応関係をマッピングしてみたものです。
オレンジの背景のものが5つの設計原則で、それに連なるのがベストプラクティス11の原則です。
2.具体的な試験範囲を抑えよう
上記の図はWell-Architected Frameworkの分野と各種サービスのマッピングしてみました。
これらのサービスについて押さえていけばいいんだな、と全体像を把握しましょう。
(めちゃくちゃ多く感じますか?繰り返していけば案外概要はすぐつかめます)
3.試験範囲に対応するサービスをハンズオン中心に学んでいこう
Udemyで学習するのが今の所オススメです。
AWSは、EC2とELBとRDBによる従来のアーキテクチャよりも、LambdaやAPI GatewyやDynamoDBによるサーバレスなアーキテクチャを押している流れがある為、この辺りのサービスの出題が非常に多い印象です。
そこの学習が合格の肝となると思いますので、そこにかなり力を入れるといいと思います。
(ただし、VPCやEC2やS3などは、ベースのサービスになるのでそこも疎かにせず)
4.ひたすら模擬試験を回す
1~3の段階で、基本的な設計とサービスの観点(※2 アーキテクチャ設計原則 ※3 ベストプラクティスの観点)は養えていると思います。
ここで、残っている出題の傾向の顧客の要件に合わせたソリューションの提案(※1 顧客の要件に基づきの部分)の部分の感覚を養います。
だいたい2、3回分くらいあれば十分かなと思います。3週くらいしましょう。
(自分が弱いなと思う部分はホワイトペーパーを読むと良い)
僕はここまでやって本番で8割強くらい取れました。
終わりに
興味を持たれた方は、3週間程度(1日2時間)の学習で誰でも取れると思うので是非とってみてください。きっとあなたの今後の業務やキャリアのプラスになると思います。
僕もこれから業務でガンガン使っていきながら、次は認定depopsと認定ソリューションアーキテクトのプロフェッショナルをとっていきます。
一緒にクラウドライフ、エンジョイしていきましょう!