RecoChoku Tech Night #09 4社合同 AWS re:Invent参加レポート に参加してきました。
この記事はWanoグループアドベントカレンダー2018の15日目です。
つい先日こちらの勉強会に行ってきました。
https://recochoku.connpass.com/event/104410/
標題にもあるとおり、内容はre:Invent2018の参加レポです。
今年のre:Inventは例年に比較して多くのサービスが発表されたので、発表されたサービス自体は様々な記事を読んで知ってはいたのですが、実際に参加した人の話を直接聞いてみたいなー、ということで参加してきました。
実際に聞いてみると、いろんな記事をみてなんとなく知っていたこと以上に色々なサービスが今回リリースされたんだなー、という印象を受けました。
以下、聞いていて個人的に気になったものをあげてみたいと思います。
Amazon S3 Intelligent Tiering について(株式会社ミクシィ: 清水 勲氏)
ミクシィの家族アルバムアプリ「みてね」を担当している方のセッション。
今年のre:InventではS3周りでいくつか発表されましたが、中でもS3 Intelligent Tieringの話。
S3 Intelligent Tieringとは、雑に書くと、あんまり使わないデータは低頻度アクセス用の安いストレージに自動でおいてくれることでS3全体のコストを安くしてくれる、という機能ですね。
こいつを使うにはいくつか考慮しなきゃいけないことがあるそうです。
- 128KB以下のやつは常に高頻度ストレージに置かれてしまうので注意
- 料金は、通常のS3料金以外には、モニタリングオートメーション代0.0025USD/1000オブジェクトというのがかかる
- ただし、既存のS3でも設定すればすぐに移行できる
- s3のコンソールから分析ってのがあって、それでアクセス頻度等を調べたりできるので、一旦それを使って分析してから、使うかどうか判断するといい
- ただし分析には最低1か月かかるらしい…
という感じ。
弊社のサービスでは動画周りとかでオブジェクト数の割には結構な容量を食うので、とりあえず設定しておくと良さそうです。
AWS Toolkit for PyCharmを触ってみた(株式会社レコチョク: 海津 純平氏)
弊社も大好きJetBrains社のIDEのプラグインでAWS ToolKitというプラグインがリリースされました。
実際に使用してみた方のレポです。
実際に触ってみたところ、以下のような特徴があったそうです。
* AWS Serverless Application ModelでLambdaを構築できる
* デバッガーが使えて便利
* credentialを指定すれば、リモートデバッグも可能。
これまでLambdaはローカル開発するには自分でLocalStackとかつかってごにょごにょする必要がありましたが、今後はIDE一つで(正確にはDockerも必要)Lambdaの開発ができるのは魅力ですね。
しかもリモートデバッグできるとか!!
あれ、これ最強じゃね?と1人でテンション上がっておりました。
SageMakerアップデートの紹介とデモ(株式会社フォトクリエイト: 林 裕一郎氏)
大量の写真を扱う株式会社フォトクリエイトの方のセッション。
フォトクリエイトでは大量の写真を扱うため、人物の同定に機械学習を使っているらしい。
今回はAWS SageMaker Ground Truthというのが発表されたので、それのデモを見せていただきました。
SageMaker Ground Truthでは、機械学習に必要な教師データの作成をサポートしてくれるツールだそうです。
以下の特徴の通り。
* デフォルトでテキストとか写真とか色々なものをラベリングしてくれる
* カスタムで設定すればデフォルトではできないデータのラベリングも可能
* ラベルづけ専門のサードパーティのベンダーも利用可能らしい
* いくつかの教師データを与えれば、すぐにいろんなデータをラベリングしてくれる
* 曖昧なデータはラベリングせずに、こちらが手動でラベリングして、さらにそれを使ってラベリングの再トレーニングができるらしい。
実際にデモをやっているのを見せてもらったんですが、複雑なことをほとんどやらなくても写真の判定(デモではレッサーパンダとパンダの同定をしていたw)ができていたので、すごいなーと。
弊社でも一時期カテゴリー分類で機械学習を使おうとしたことがあるんですが、これ使えばもっと簡単に分類できるのかなーと。
機械学習すごい(小並感
Custom AWS Lambda Runtimesの紹介とデモ(アマゾンウェブサービスジャパン株式会社: 畑 史彦氏)
言わずと知れたアマゾンウェブサービスジャパン株式会社様のセッションです。
今回のLambdaのアップデートで話題になったのが、LambdaのCOBOL対応ですね。
実はこの機能、今回リリースされたCustom AWS Lambda Runtimesという機能を使って実現したものだそうです。
今まではLambdaは指定された言語でしか使えませんでしたが、Lambdaにlinux上で動く言語のバイナリーと一緒にbootrapというシェルスクリプトとLambda functionをアップロードすると、アップロードした言語でLambda functionを実行できるとのこと。
仕掛けとしては単純で、最初にbootrapという名前のシェルスクリプトを実行するので、その中で言語のバイナリーを使ってアップロードしたファイルを実行すればいいじゃない、という感じ。
実際にその場でデモをしてもらいましたが、アップロードしたシェルスクリプトを実行できていたので、なるほどなんでもできるなー、という感じでした。
人類はまたサーバレスへ道を一歩進んだ。
ちなみにこのセッションの最後に余談として、re:Inventではいろんなセッションがある中で、Lambdaの内部構造を説明するセッションがあったという話がありました。
その他
その他、re:Inventでは、
AWSを作っている人に話を聞けるEBCというセッションに参加したぜ、って話とか、
DeepRacerをゲットしたけど、Fedexで届いたのつい先日だぜ、って話とか、
一通りのセッションが終わった後のPartyがアメリカっぽくてみんなはっちゃけてるぜ、って話とか、
ちょいちょい面白そうな話題が出てくる勉強会でした。
AWSのサービスを結構使っている身としては、一度はre:Inventに行きたいなぁ、と思わせる内容でした。
あとDeepRacerがほしいので、はやく日本のAmazonでも買えるようになってほしい。
(それかAmazon.comのInternationalで買って個人輸入できるようになってほしい)
ちなみにこの勉強会の後は、美味しいよなよなエールのクラフトビール片手に懇親会だったので、大変美味しくいただきましたw
レコチョク様、勉強会の主催どうもありがとうございました!!